日本刀 販売品 異形猪皮逆頬箙
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異形猪皮逆頬箙(天王寺箙)

 箙とは、謡曲『箙の梅』でも知られているように、平安時代から鎌倉時代にかけて用いられた矢を収める武具の一つで、鎧の腰に装着されていた。古くは平胡ロクと呼ばれる軽装な備えであったが、弓矢が主要武器として活用されるに従い、より強固な武用構造へと発展した。
 この箙は、矢配板を収める方立の表面を猪の毛皮で包んだ野趣に溢れる意匠とされたものであるのみならず、方立部分が横に長い珍しい造り込み(注)。方立は木地の縁を銅板釘留で補強し、端手は肩が張って高頭が擬宝珠のように形良く作られ、中縫苧に当たる筋違部分も鉄地で頑強な仕立てとされ、籐巻の上が黒漆で仕上げられている。背板と方立の内面は木地黒漆塗仕上げ、縁を銅板で補強し、真鍮地の露抜穴が設けられている。筬は竹製。腰革と薄茶色の緒、房、弓の弦が附されている。猪の皮は堅い毛が生えたままで、前方立の下部から底裏にかけて目の部分が、裏方立には耳が、そのままの形状で遺されている。この皮張り仕上げの様態こそが「逆頬」。この箙では、猪の体毛が脱落することなく健全体を保っている。鎌倉時代あるいは南北朝時代の合戦絵巻には必ず描かれる実戦武具で、江戸時代中期の復古思想の下で製作されたものであろう、古い様式が良く再現されている。

注…平胡ロクと呼ばれる古代の矢収納具から、中世の箙に移行する頃の様式。大阪四天王寺に伝来した箙の一つにこれがあり、「天王寺箙」の呼称がある。




天王寺箙

江戸時代中期 さ360_ 幅360_ 幅2702_ 奥行130_
(社)日本甲冑武具研究保存会認定 重要文化資料