刀装具
桐紋轡透図鐔 無銘 轡師 桃山時代 鉄地泥障形肉彫地透 縦 93.2mm 横 86.5㎜ 切羽台厚さ 6㎜ 特製落込桐箱入 特別保存刀装具鑑定書(轡師)
Tsuba "Kiri-mon kutsuwa" sukashi no sign: KUTSUWA-SHI Momoyama period made of iron Size; 93.2mm×86.5mm×6mm Special Kiri Box Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK (Kutsuwa-shi)
馬具の轡を意匠に採り入れた鐔。古くは京都に一口派などの轡を製作していた職人があり、その技術を応用して刀の鐔に挑んだものと考えられている。鉄地を細く肉取りして大振りの丸に十字型の造り込みとし、表面には鍛えた鎚の痕跡を残して味わい深い肌合いとしている。十字の線は鷺足のように引き締まって緊張感と強みがあり、同作に多い桐紋を大胆に意匠して美観の要としている。葉脈の毛彫も古調で味わい深い。轡師鐔としては比較的健全な、標本的作となっている。
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