茶臼図目貫 |
室町時代 |
殺伐とした日常を送る武士にとって茶の湯が大きな癒しであったことは想像に難くない。茶を挽き、湯を沸かし、茶を点てる。ただそれだけのために空間や器物にこだわり美意識を競い合った。今では茶道具としての表舞台からは姿を消した茶臼だが、その昔は挽き立ての茶を点てて茶会でふるまったという。黒々として艶のある赤銅地を押し出し強い容彫とし添えられた茶葉と挽き手は金色絵。数百年の時を経て摺りへがされ趣がある。裏行も興味深い。 |
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