苫船図三所物
目貫 無銘 程乗 小柄・笄 銘 程乗作 光美花押 |
江戸前期 山城国京都
|
末広がりの踊るような波に揺られる苫舟。立浪、渦、飛沫に後藤の特徴が表れている。上質な赤銅地からなる舟の造形は緩みが無く描写は詳細。大きな面積を占める金色絵と銀色絵が鮮やかに目を引く。この末広がりの波は後藤上代の作にその萌芽がみられるが、程乗で形状がはっきりとし大きさも最大となる。宗家十五代の光美が九代程乗の作と極めている。 |
Copy Right(c) Ginza Choshuya Co&Ltd reserved |