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糸巻透図鐔 無銘 金山 室町時代 鉄地丸形地透 縦 71mm 横 71.5㎜ 切羽台厚さ 5.5㎜ 特製製落込桐箱入 特別保存刀装具鑑定書(金山)
Tsuba "Ito-makii" sukashi no sign: KANAYAMA Muromachi period made of iron
Size; 71mm×71.5mm×5.5mm Special Kiri Box Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK (Kanayama)
拳や踝の骨が表皮に突き出しているように見える鉄骨は、鉄地からなる古作のみに見られる働きである。質の異なる鋼を鍛え合せたことから生じたものと思われ、武骨でしかも創意のない自然な景色となっている。鐔の図柄とは無関係に現れることから素材の美観として捉えられ、数奇者は掌の中で肌合いを愉しむという。糸巻の図柄は小振りな造り込みと共に武用に徹して簡潔。色合い黒くねっとりとし、耳に走る筋状、瘤状の鉄骨はさらに黒く光沢も強い。
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