金工師は自らの作品に、自作を証明する目的から銘や花押を記すと同様に印判を押したような形状の銘を刻した。その多くは切銘した篆書体(てんしょたい)あるいは隷書体(れいしょたい)に金象嵌を施して印形を表現している。時代の下がる作品では銘文も美術的要素の一つとして図柄と調和させる配慮がなされており、金工の苦心のほどが知られる。
索引【い】 分類[刀装具] 登録日-2002/06/17 23:21