享保四年(一七一九)、将軍吉宗は老中久世大和守重之に命じて諸国から著名刀工を芝浜御殿に呼び寄せ、自らの佩刀を鍛えさせた。これは同時代の軟弱化傾向に対して尚武の気風を高めるための政策でもあった。この結果、薩摩国正清・安代、筑前国信国重包、紀伊国四代重国の四名の作刀技術が優れていることが認められ、四工は一葉葵の紋を賜り、茎にこれを切ることを許された。
索引【い】 分類[刀剣] 登録日-2002/06/17 17:42