猪の首のように短く詰った切先をいう。鎌倉期の太刀(一般的に長寸で反りが深く、厚い重ねに身幅が広く元幅と先幅の差が小さい豪壮な作柄)に見られるもので、外敵蒙古の襲来に備えて堅いものを断ち斬るために作られた体配である。しかしこの短い切先では一度の刃こぼれでさえ研ぎ直しがきかないため、貞応から弘安までのわずか五十数年で姿を消している。
索引【い】 分類[刀剣] 登録日-2002/06/17 15:50