銘 (枝菊紋)日本鍛冶惣領宗匠 伊賀守藤原金道(三代)
(枝菊紋)丹波守吉道(京四代)(業物)

Katana
Signed. [Eda-giku mon] Nihon kaji soryo sosho
Iga no kami Fujiwara no KINMICHI (The 3rd generation)
[Eda-giku mon] Tanba no kami YOSHIMICHI (kyo, the 4th generation)
(Wazamono)

山城国 元禄頃

刃長 二尺二寸九分強
反り 六分六厘
元幅 一寸八厘強
先幅 六分九厘
棟重ね 二分五厘
鎬重ね 二分三厘
彫刻 表裏 棒樋丸止

金着二重ハバキ 白鞘入
佐藤寒山博士鞘書

昭和四十八年東京都登録

特別保存刀剣
1,200,000 円

(Item number: 1757)
Yamashiro province
A.D 1688-1703 (Genroku era, During the Edo period, under the rule of the fifth shogun, Tokugara Tsunayoshi)

Hacho (Edge length) : 69.5 cm
Sori (Curvature) : Approx. 2 cm
Moto-haba (Width at Ha-machi) : Approx. 3.27 cm
Saki-haba (Width at Kissaki) : Approx. 2.09 cm
Mune-kasane (Thickness) : Approx. 0.76 cm
Shinogi-kasane (Thickness) : Approx. 0.7 cm
Horimono (Carving) : OmoteUra "Bo-hi" maru-dome

Gold-foiled double Habaki
Calligraphy on the shirasaya,
written by Dr. Sato Kanzan

Tokubetsu-Hozon
1,200,000 JPY

 京の名匠伊賀守金道三代と丹波守吉道四代の合作刀。金道三代は明暦元年に金道二代の子として生まれ、貞享元年六月二十八日三十歳で伊賀守を受領している。一方、丹波守吉道四代は名を三品吉之丞といい、寛文十三年に丹波守を受領している。二人は美濃より京に移住した兼道を祖とする三品家の同族である。
 この刀は、伊賀守金道三代と丹波守吉道四代の三品家の二枚看板による珍しい合作刀。身幅が広く重ねも厚く、反り高く中鋒の元禄頃の姿。地鉄は板目肌に地沸が厚く付き、太い地景が入って肌起つ生気に満ちた風合い。刃文は表裏共長めの焼き出しから始まり、差表は焼高い互の目を浅い湾れで繋ぎ、太い沸足を遮るように金線と砂流しが掛かった志津風の刃文となり、伊賀守金道の個性が顕著で、差裏は浅い湾れを主調に互の目を交え、刃境に湯走り、金線、砂流しが掛かって吉道得意の簾刃風となり、総体は自然味があって郷を想わせる出来。表裏共に銀砂のような沸で匂口が明るく、刃中も澄む。帽子は僅かに弛んで小丸に返る三品帽子。茎の差表は金道により筋違鑢が、差裏は吉道により急な筋違鑢が掛けられ、共に勅許の枝菊紋と受領銘が堂々と刻されている。伊賀守金道と丹波守吉道が初代以来の優技を尽くして精鍛した相州伝の傑作である(注②)。(商品番号1757)

注① 惣匠ではなく惣領宗匠と刻しているのは珍しい。
注② 横手下、中央部の刃境の割れが強い熱を加えて急冷却する焼入れの激しさを物語っている。