拵全長 二尺八寸六分一厘
柄長 六寸四分
刀身
豊後国 寛文頃 約360年前
刃長 二尺二分六厘
反り 三分六厘
元幅 九分九厘
先幅 六分八厘
棟重ね 二分四厘
鎬重ね 二分三厘
金着一重川越ハバキ 白鞘付
昭和45年東京都登録
保存刀剣
1,800,000 円
(Item number: 1739)
Koshirae Whole length : 86.7cm
Hilt length : 19.4cm
Katana
Bungo province
Around A.D. 1661-1672 (Kanbun era, Edo period)
Hacho (Edge length) : 61.4cm
Sori (Curvature) : 1.1cm
Moto-haba (Width at Ha-machi) : 3.01cm
Saki-haba )Wodth at Kissaki) : 2.07cm
Mune-lasame (Thickness) : 0.73cm
Shinogi-kasane (Thickness) : 0.7cm
Gold-foiled single Kawagoe Habaki
Shirasaya
Hozon (Katana)
1,800,000 JPY
突兵拵は、幕末の洋式調練に応じて盛行した拵の様式である。柄頭と鐺が尖った独特の形状で、鞘は腰元が朱石目地塗に一分刻で、黒漆塗に草の模様であろうか、実に凝った趣向。金具も瀟洒で、江戸後期の金工蔓莬子紫酔(まんめんし しすい)の鐔は、表が赤銅色絵に微細な石目地仕立て、裏が朧銀色絵の磨地の昼夜造。これに象嵌と色絵で表が杜若に時鳥図、裏は朧銀磨地に水黽図が描かれている。栗形も紫酔の作であろう、杜若図で、初夏(はつなつ)の風を感じさせる。親粒の大きな白鮫皮着の柄は漆塗革巻とされ、金無垢の丸龍図目貫が美しく、縁頭と鐺は銀地に色絵と毛彫で華麗に舞う蝶が描かれて豪華な風情に包まれている。
附帯する刀は江戸前期の寛文頃の豊後国高田行長の(注)作。身幅充分で重ね厚く、反り浅く中鋒で、寸法控えめで操作性に優れ、咄嗟の抜刀に最適。地鉄は板目に杢、流れごころの肌を交え、太い地景が入って肌が強く起ち、粒立った地沸が厚く付いて沸映りが立ち、刃の際が黒く澄み、やや古調な趣もある。直刃の刃文は、匂口に密集した細かな沸の粒子が明るく、刃境に細かな金線と砂流しが掛かり、二重刃、ほつれ、打ちのけが働いて小模様に変化し、帽子は掃き掛けて浅く返り、大和手掻の上作を想起させる。匂立ち込めた刃中は水色に澄む。藤の草冠が個性的に刻された銘字に鑚枕が立つ。洒脱でありながら武用への備えも忘れない、幕末の武州川越藩士の伊達を伝える優品となっている。(商品番号1739)
注…行長は慶長五年二月日紀があり、やや奔放な鑚使いで切銘する刀工があり、次いで寛文年間に活躍し、豊州高田住藤原行長と字形の整った銘を刻する刀工がいる。本作は後者。