銘 備前國住長舩清光
永禄七年二月日

Katana
Bizen no kuni ju Osafune KIYOMITSU
Eiroku 7 nen 2 gatsujitsu

備前国 永禄 四百六十年前
刃長 二尺二寸二分
反り 六分六厘
元幅 一寸五厘
先幅 七分
棟重ね 二分一厘
鎬重ね 二分三厘
金着一重ハバキ 白鞘付

茶石目地塗鞘肥後打刀拵入
 拵全長 三尺二寸三分
 柄長 七寸八分

昭和五十五年宮城県登録

特別保存刀剣鑑定書
百六十万円(消費税込)

Bizen province
Eiroku 7(A.D.1564, late Muromachi period)
About 460 years ago

Ha-cho (Edge length) 67.3cm
Sori (Curvature) 2.0cm
Moto-haba (width at Ha-machi) 3.18cm
Saki-haba (width at Kissaki) 2.11cm
Kasane (thickness) approx. 0.7cm
Gold foil single Habaki
Wooden case (Shirasaya)

Cha ishimeji nuri saya, Higo uchigatana koshirae
 Whole length: approx. 98cm
 Hilt length: approx. 23.6cm

Tokubetsu-Hozon certificate by NBTHK
Price 1,600,000 JPY

 清光は祐定と並ぶ戦国期の備前刀工で、室町後期天文頃の五郎左衛門尉清光、永禄から天正頃の孫右衛門尉清光を筆頭に優工を擁し、毛利氏、尼子氏、浦上氏、宇喜多氏など有力武将の需に応えている。
 この刀は、孫右衛門尉清光一門の特色顕著な雄刀で、腰反りが付いた上に先反りも加わり、棟寄りの肉が削がれて相対に鎬筋が張り、切り込んだ刃の通り抜けの良さは歴然。しかも茎が短く、刀身の長さも控えめで、素早く抜いて片手で打ち振るうのに適した戦国武将好みの一刀。板目鍛えの地鉄は杢目に流れごころの肌を交えて清光らしい躍動的な肌模様となり、太い地景が入り、地沸が厚く付き、処々の飛焼が地に変化を与えている。清光得意の広直刃の刃文は、僅かに小互の目を交え、刃縁の沸の光が強く、刃境に湯走りが掛かって二重刃や喰違刃となり、細かな金線、砂流し、小足、葉が煌めいて多彩な景色となる。焼幅は物打から鋒へかけて一段と広くなり、強く沸付いて硬度と截断力が高められている。鋒の焼が深いのは戦場で刃先が欠けてもすぐに研ぎ繕って使用するためで、ここにも戦国実戦刀ならではの凄絶な掟が現れている。
 茶石目地塗鞘肥後打刀拵は江戸期の所持者によって製作されたもので、鉄地に金布目象嵌の桐唐草文が映え、質実美を湛えている。