刃長 一尺六分五厘
反り僅少
元幅 九分三厘
重ね 一分七厘半
金着二重ハバキ 白鞘入
附藤代鑑定書
平成八年東京都登録
保存刀剣鑑定書(関)
Hacho (Edge length) 32.3cm
A little curvature
Moto-haba (Width at Ha-machi) approx. 2.82㎝
Kasane (Thickness) approx.0.53cm
Gold foil double Habaki / Shirasaya
Hozon certificate by NBTHK (Seki)
兼友は大永から天文頃を最盛期とした関七流三阿弥派の工。古くは大和から移住した兼氏の門人に名があり、戦国時代末期まで同銘工が活躍している。大永頃のこの兼友は、板目が流れて柾がかった地鉄鍛えに美濃色の濃い焼刃が施された作風を特徴としている。本作は身幅広く先幅落ちずに物打が張り、重ねもしっかりとして反りを控えた特徴的な造り込み。渦巻き状に杢を交えた板目鍛えの地鉄は、刃寄り柾がかって流動感があり、全面に地沸が付いて古作志津を想わせる風情。棟寄りに映りが立って地中に淡く広がる態がある。刃文は焼頭の尖った互の目の連続で、帽子は地蔵風に乱れ込んで先掃き掛けを伴って返る。匂口の締まった焼刃は、互の目を貫くように淡い湯走り状の沸が連なってほつれ掛かり、物打辺りには映りが刃境にまで迫って働き合い、あるいは鋭く地に突き入る互の目の頭が地映りに溶け込むような景色も凄みがある。寸を控えて抜刀に適し、革具足の截断にも適した平造とした、動乱の時代の実用武器であるにもかかわらず、鋼の美観が追求された、鑑賞ポイントの多い出来となっている。







