加賀国
慶応頃 約百六十年前

鉄鎚目地竪丸形篠鑢地透打返耳両櫃孔金埋
縦 85mm 横 82.1mm
切羽台厚さ 4.6mm(耳際 5.1mm)
落込桐箱入

正真性を保証します。
(正真保証とは銘の正真性を銀座長州屋が保証し、保存刀装具審査に不合格になった場合、お品代に審査代を加えてお客様にお支払いするものです)

Details

Tsuba
Sig. Kashu ju Myochin MUNEHIRO(Kao)

Kaga province
Keio era (The end of Tokugawa shogunate, mid 19th century)
Made of iron, oval shape, openwork
85mm at Length, 82.1mm at Width
4.6mm at thickenss (5.1mm at rim)
Special Kiri Box

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 竪丸形の鉄鐔。鐔周縁部の打ち返された耳がきりりと立ち、引き締まって美しい造形。細かな鎚目で荒らされて、篠鑢が掛けられた古風な風合いの地金は色合い黒く艶があり、鉄味優れて手触りよく、右下に彫られた左三つ巴紋がすっきりと映える。

 両櫃孔は金で埋められて魚子が蒔かれ、美観が高められ、武家の所用に相応しい佳作である。

 作者は加賀国金沢城下で文久、慶応頃活躍した明珍宗久(みょうちんむねひさ)。唐草雲龍図や亀甲文図の信家写しの鐔等、鉄鐔の優品を手掛けた巧手である。加州明珍家は江戸後期、宗久の祖父宗好が江戸明珍総家宗妙門で修業。宗好―宗春―宗久と続いた。


 

三つ巴透図鐔 銘 加州住明珎珍宗久(花押)

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三つ巴透図鐔 銘 加州住明珎珍宗久(花押)