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平造脇差 銘 福岡住吉廣作 平成二十七年八月
Hirazukuri-Wakizashi
Fukuoka ju Yoshihiro saku
Heisei 27 nen 8 gatsu


瀬戸吉廣 福岡県糸島市 無鑑査作家
刃長 一尺九分六厘(三三・二糎)
反り 一分
元幅 一寸一分三厘 重ね 一分九厘半
彫刻 表裏 棒樋掻流し
金着一重ハバキ 白鞘入
平成二十七年福岡県登録

身幅たっぷりとしてわずかに反りが付き、物打辺りが張って革具足の截断に好適な、南北朝時代中期延文頃に太刀の添え差しとして重宝された平造の小脇差で、茎の形状や刃文構成から備中青江鍛冶の逆丁子出来を手本としたもの。小板目鍛えの地鉄は地景によって所々に板目を覗かせて古風に肌立ち、細かな地沸で覆われ、穏やかに乱れた斑状の映りが立つ。刃文は燃え盛るように足が揺れて鋒側に流れる互の目丁子出来で、帽子は複雑に乱れて返る。明るい匂一色の焼刃は匂口がふっくらとし、焼頭には小丁子が複合されて単調ならざる出入りが連続し、透明感のある刃中に長い匂足が溶け込み、所々に飛足が働く。瀬戸吉廣刀匠は昭和二十年福岡県の生まれ。人間国宝に指定された隅谷正峯刀匠に師事して業を積み、寒山賞、日本美術刀剣保存協会会長賞、文化庁長官賞などの特賞を連続受賞、平成八年に無鑑査刀匠に認定されている。南北朝時代、鎌倉時代へと時代を遡るように古作に挑んで開花させ、現在は鎌倉時代の一文字派の重花丁子の再現を研究している。本作は古作青江に吉廣刀匠の個性を加味した、華やかな出来となっている。

平造脇差 銘 福岡住吉廣作 平成二十七年八月平造脇差 銘 福岡住吉廣作 平成二十七年八月平造脇差 銘 福岡住吉廣作 平成二十七年八月 白鞘

平造脇差 銘 福岡住吉廣作 平成二十七年八月 切先刀身表平造脇差 銘 福岡住吉廣作 平成二十七年八月 刀身中央表

平造脇差 銘 福岡住吉廣作 平成二十七年八月 切先裏平造脇差 銘 福岡住吉廣作 平成二十七年八月 刀身中央裏






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