花筏透鍔(鐔)
銘 長門國岡本義勝作

江戸時代後期 長門国

鉄地竪丸形肉彫地透布目象嵌
露象嵌

縦:79.9mm 横:78.2mm
切羽台厚さ:4.5mm
耳際厚さ:3.2mm
上製桐箱入

 かつて丹波地方から京都への木材運搬を担った筏流し。後藤一乗や細野惣左衛門政守の嵐山図にも渡月橋と共に描かれている。桜の季節はまさにこの鐔のような光景が見られたのであろう。観世水のごとく優美な曲線による川の流れに連ねた筏の直線、波間に浮かぶ桜の花。筏を操る人物の正面と背面をしっかりと描き分け、材木には丸みを付けて立体的。長州鐔の美点である鍛えの良い鉄地と金象嵌が軽やかに響きあっている。
花筏図透鍔(鐔) 銘 長門國岡本義勝作

花筏図透鍔(鐔) 銘 長門國岡本義勝作

花筏図透鍔(鐔) 銘 岡本義勝作

花筏図透鍔(鐔) 銘 長門國岡本義勝作

花筏図透鍔(鐔) 銘 長門國岡本義勝作

Copy Right(c) Ginza Choshuya Co&Ltd reserved