百事如意図鍔(鐔)
銘 辛未冬月 洛北鷹峰居
幽斎安達雕 □□書 〔金印〕

明治四年(1871年)
山城国京都鷹峰住

鉄磨地竪丸形高彫据紋象嵌毛彫
打返耳
縦:67.7mm 横:59.5mm
切羽台厚さ:3.7mm
耳際厚さ:4.9mm
上製桐箱入

特別保存刀装具鑑定書
ご成約を賜りました

 百合(若しくは百合根)と柿の実、霊芝を寄せたものを「百事如意」と呼び、全てが意のままであることを意味する。百合と柿の文字と音を「百事」に通わせ、霊芝は形が如意棒に似ていることからの取り合わせ。富岡鉄斎、滝和亭、椿椿山ら文人画家、南画家にも好まれた画題である。金工は概して多芸、多趣味で教養のある人が多い。安達幽斎も例に漏れず、書画を得意とし、謡曲、琵琶、弓術を嗜んだ。すべすべとした鉄磨地は一乗派特有の打ち返し耳で竪丸形に造り込まれ、耳そのものは中央を窪ませすっきりとした印象。表側に写実的な表現による高彫据紋象嵌の柿、百合根、霊芝が配されている。金銀素銅赤銅による彩が鮮やか。裏側は「百事如意」の文字が彫られている。安達幽斎は和田一真の高弟。
百事如意図鍔(鐔) 銘 辛未冬月 洛北鷹峰居 幽斎安達雕 □□書 〔金印〕

百事如意図鍔(鐔) 銘 辛未冬月 洛北鷹峰居 幽斎安達雕 □□書 〔金印〕

百事如意図鍔(鐔) 銘 辛未冬月 洛北鷹峰居 幽斎安達雕 □□書 〔金印〕

百事如意図鍔(鐔) 銘 辛未冬月 洛北鷹峰居 幽斎安達雕 □□書 〔金印〕

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