源氏物語(葵巻)図鍔(鐔)
銘 源経花押

江戸時代後期 紀伊国

鉄鍛目地木瓜形象嵌毛彫打返耳
縦:85.7mm 横:80.3mm
切羽台厚さ:3.2mm
耳際厚さ:4.3mm
特製桐箱入

保存刀装具鑑定書
ご成約を賜りました

 源経は紀州を代表する金工算経と同人。どのような名刀をもってしても裁断できなかったという頑強な鐔を作ったことで知られ、紀州藩士から厚い信頼を寄せられ人気を博した。残された作品の多くは杢目肌を強く表しただけの簡素で無骨な板鐔であるが、稀に本作のような精緻な細工を施したものがある。冠と笏に葵を配した図は『源氏物語葵巻』の光源氏留守模様。大きな物語の流れを感じさせる力強い杢目鍛えと繊細で雅な金象嵌の対比が面白い。おそらく同作中での最高傑作であろう。
源氏物語(葵巻)図鐔(鐔) 銘 源経花押

源氏物語(葵巻)図鐔(鐔) 銘 源経花押

源氏物語(葵巻)図鐔(鐔) 銘 源経花押

源氏物語(葵巻)図鐔(鐔) 銘 源経花押

源氏物語(葵巻)図鐔 銘 源経花押

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