五嶽真形図大小(鍔)鐔 |
江戸時代後期 |
陶器を思わせる光沢と質感の地鉄が特徴の藤堂家の抱工宗政による大小鐔。変り形に造り込まれた地は叩き込みによって変化に富み、力強く覇気が漲る。あたかも刻印を打ち込んだかのように見せる五嶽真形図の薄肉彫りは宗政の得意とする技。古来より中国で崇拝される五つの霊山の真形を描いた「五嶽真形図」は災いから身を護ってくれる霊符である。 |
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