雲龍図鍔(鐔)
銘 平安都佐藤義照花押
慶應三歳在丁卯姑洗望造之

江戸時代後期 山城国京都

鉄地角障泥形毛彫象嵌
縦:53.6mm 横:41mm
切羽台厚さ:5.9mm
耳際厚さ:6mm
特製桐箱入

保存刀装具鑑定書
ご成約を賜りました

 ピリッと引き締まった小振り肉厚の鉄地は安定感のある障泥形。軽快な鏨使いで湧き立つ雲を耳にまで密に彫り込んでいる。雲を掻き分けるように天翔る金色の龍。大きく開いた口、鋭い爪は小さくても迫力満点である。佐藤義照は文政十一年京都の生まれ。荒木東明に学び、後に佐藤東峰の弟子となって修行し、二十四歳の時佐藤家の女婿となった。佐藤家は伏見宮家へ出入りして帯刀を許されている家柄であり、義照は孝明天皇の太刀の彫刻を拝命し製作した功績がある。本作は幕末の動乱期、慶應三年陰暦三月(姑洗望)に製作された小さ刀拵用の鐔である。
雲龍図鍔(鐔)銘 平安都佐藤義照花押 慶應三歳在丁卯姑洗望造之

雲龍図鍔(鐔) 銘 平安都佐藤義照花押 慶應三歳在丁卯姑洗望造之

雲龍図鍔(鐔)銘 平安都佐藤義照花押 慶應三歳在丁卯姑洗望造之

雲龍図鍔(鐔) 銘 平安都佐藤義照花押 慶應三歳在丁卯姑洗望造之

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