瓢鯰図目貫 |
室町時代 |
丸くすべすべした瓢箪でぬるぬるした鯰を抑え捕ることができるか。室町幕府四代将軍義持による公案(禅問答)である。赤銅磨地の素材感が鯰のヌルっとした感じをよく表している。打ち出し強く際端を絞ってふっくらと量感を出した鯰は、きりっと立った背の稜線が瓢箪から逃れようと動き回る様子を伝えている。愛嬌のある表情も見どころ。乗真の時代の作である。 |
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