牡丹獅子図縁頭
銘 秀直花押

江戸時代後期 武蔵国江戸住

赤銅魚子地高彫据紋象嵌金色絵
頭:36.2mm
縁:38.9mm
縁の腰高:12.7mm
上製落込桐箱入

特別保存刀装具鑑定書
価格220,000円(消費税込)

 質の高い漆黒の赤銅地を粒の揃った魚子地に仕立て、横谷流の量感のある獅子に牡丹を肉高く立体的に彫り表した作。横谷宗aを手本としながらも作者自身の個性が表れた獅子は、単に肉高く量感があるだけではなく、高低変化のある肉取りで、しかも親しみやすい愛嬌のある顔立ちと仕草に思わず頬が緩む。伏せた格好の頭の獅子は、背骨が隆起し、立派な腿をしている。頭の側面に爪や尾の巻毛がかかるほど大きく迫力満点の構図だが、生意気そうな上目遣いが何とも愛らしい。縁の方は寝そべって顎を掻いている。風になびくような柔らかな描写の牡丹も美しい。黒一色で構成された画面に効果的に金色絵を施している。
牡丹獅子図縁頭 銘 秀直花押

牡丹獅子図縁頭 銘 秀直花押

牡丹獅子図縁頭 銘 秀直花押

牡丹獅子図縁頭 銘 秀直花押

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