蓮図小柄
無銘 平田七宝

江戸時代後期
武蔵国江戸

銀石目地金線七宝象嵌
長さ:97mm 幅:14.9mm
上製落込桐箱入

保存刀装具鑑定書
ご成約を賜りました

 泥の中に育ちながら清らかで美しい花を咲かせる蓮。透明なガラス質から透いて見える金地と金線が奥行きを生み出し、瑞々しい生命を感じさせる。銀石目地の背景は花の周囲を淡く暈かし、恰も花が発光しているかのようにその存在を際立たせている。初祖道仁以来厳重な一子相伝の掟によって継承された七宝象嵌の技法。得難いその装剣小道具を所有するというのは江戸時代の人々にとっても憧れだったに違いない。
蓮図小柄 無銘平田七宝

蓮図小柄 無銘 平田七宝

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