商品
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写真
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商品情報
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売約済tb114 |
三羽鶴透鍔(鐔) 江戸時代後期 武蔵国江戸─佐渡国 利貞の子と伝えられる利姓(としうじ)は江戸と佐渡を往還して製作しており、文政から天保にかけて佐渡奉行を勤めた泉本忠篤の注文作が遺されている。七十四壽と添銘されたこの鐔は、鉄肌詰みながらも異鉄を交えて鉄骨風に働きが窺え、力強さが漂う。図柄は簡素な三巴に意匠した飛鶴で優雅な風合いがある。目玉のみ金の点象嵌で変化を求めている。 |
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tb113 |
武鑑透鍔(鐔) 大振りの六ツ木瓜形に造り込んだ地鉄に家紋の額縁象嵌を施した与四郎式真鍮象嵌鐔。濃密な藻文真鍮象嵌を耳から鐔全体に廻らせている。鉄味格別に良く、類品中の優作である。 |
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売約済tb112 |
蕪図鍔(鐔) 江戸時代後期 春の七草にも数えられる蕪(スズナ)。厄除けや魔除の信仰もあって家紋にも採られている。また、頭のことを「かぶ」、「かしら」とも言ったことから、人の上に立てるようにと武士の間で縁起の良い食べ物として広まったという。肥後鐔に「踊り桐」と称される画題があるが、本作は「踊り蕪」とでも言いたくなるような、大きく広げた葉にそれぞれ表情がある面白い意匠である。はっきりとした強い輪郭線で囲まれていながらも柔らかさが伝わりくる。素銅に似た四分一地金を背景に目にも鮮やかな明るい素銅、金、銀、赤銅を用いた色彩豊かな楽しい画面である。 |
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売約済 tb111 |
鉈豆透鍔(鐔) 江戸時代中期 長門国 鉄地変形肉彫地透 鉈豆といえば真っ先に薩摩金工を思い浮かべるが、肥前矢上や肥後にも見られ、本作の長州金工中井友恒も製作している。鞘の中に確かに豆が存在していると感じられる膨らみ、筋をそのまま耳に仕立て、絡み合った蔓や葉は立体的で写実的。肌目を強く出した地造は珍しい。やや赤みを帯びた鉄色、透の内側に層状に現れた鍛えの痕跡など、常とは違う作風に友恒の新たな試みを感じる。 |
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売約済 tb109 |
花クルス文透鍔(鐔) 花クルス文と呼称される異国情緒あふれる文様がある。キリスト教との関係が想像されるが、はたしてどうなのだろうか。吉村滋太氏の著書『南蛮鐔 あこがれのデザイン』の中で「上部中央が百合の花、左右にある角状のものは麦の穂でキリスト教の教義上の意味を持つと云われているが判然としない」とある。時圭透と言われる意匠の中に時計の歯車というよりむしろ後光を放つ聖心(キリストの心臓)を髣髴させるものがあるのと同じような起源を感じさせる。花クルス文や時圭透が何故か尾張鐔や金山鐔に多く見られることも興味深い。槌目と共に耳に小粒の鉄骨を表す本作は、鉄色深く、鏨を垂直に入れた簡潔な透。歴史のロマンを感じさせる一枚である。 |
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tb108 |
波龍図鍔(鐔) 江戸時代後期 頗る鍛えの良い鉄地を真丸形に造り込み、外周に波龍を廻らせた迫力満点の鐔。深く地を鋤いて彫り出された肉置き豊かな龍の、爪は鋭く、鱗は起ち、腹は引き締まって極めて立体的。想像上の霊獣に使う言葉ではないが、写実的と言いたいほどの詳細な描写である。銀の露象嵌を散してうねる波がさらに躍動感を与えている。 |
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tb107 |
親子猿図鍔(鐔) 江戸時代後期 長門国萩住 岩穴の手前で母猿の胸に顔を埋める子猿。枝を伝って母子の元へ向かうもう一匹。鷹か鷲の姿が見えたのだろうか、樹上では彼方を警戒するものがいる。裏側では、波が激しく岩場にぶつかり、波頭は生き物のように伸びあがる。辺りを覗うように岩陰から僅かに顔を出す猿がいる。岩穴まであと少しだ。この穴は表側の岩と繋がっている。いかにも長州鐔らしい黒々とした鍛えの良い鉄地である。ごつごつした岩場、しなやかで柔らかそうな猿の体、踊るような波。的確に鏨を使い分け、この劇的な場面を鮮やかに描いている。友範は長州金工河治家の八代目。動植物の表現に秀でている。本作はとくに出来の優れた一枚である。 |
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売約済 tb104 |
五三桐透鍔(鐔) 米俵を繋いで透かした鐔で有名な佐渡の鐔工利貞の精良な地鉄からなる八角形の透鐔。切羽台を中心に大きく五三の桐を透かした大胆ですっきりした意匠。毛彫の鏨行きも力強い。長州鐔のような鉄味を醸す佐渡鐔の優品。 |
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tb102 |
扇に雁金透鍔(鐔 ) 黒味の強い粘り気を感じさせる地鉄を真丸形に造り込み、両櫃穴を末広(扇)形に透かして雁金で繋げた鐔。実用と装飾を兼ねた洒落た意匠である。切羽台を挟んで平行する直線は霞を抽象的に表しているのであろう。少し無理があるかもしれないが上下左右に配された長短の平行線は扇の輪郭線と組み合わせると「天」という字に見える。 |
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売約済 tb096 |
巴透鍔(鐔) 江戸時代前期 薄手の地鉄は叩き締めた槌の痕跡を残して鍛え良く、小振りで引き締まった土手耳竪丸形の仕立て。巴文の起源は、勾玉を図案化したもの、弓を構える腕を保護する鞆を図案化したもの、水が渦巻く様を表したもの等諸説あるが、影透となった二つ巴は回転しながら陰陽と永続性を表しているかのようだ。 |
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