鉄地黒漆塗鳶頬


江戸時代初期
切付小札縹色絲縅五段垂 
高さ 約八寸五分
幅 約六寸 奥行 約五寸

500,000円(消費税込

Teteu-ji Kuro urushi-nuri tobi ho

early Edo
period
made of iron with black lacquered

Size; 26mm(height) / approx. 18.2cm
(width)
approx. 15.2cm(dept)

500,000JPY

 鳶の嘴のように鼻が鋭く尖っている烏天狗を意匠した、異形の面頬。鉄地を打ち出して頬骨を張らせ、頬下には筋を立ててさらに顎を突き出した造形で、引き締まった印象があると共に厳しい表情を映し出している。鼻は左右に開閉可能な蝶番仕立。顎の辺りに緒便りを備え、汗流しの穴が小さく二箇所にある。大振りの耳に施された装飾の穴も鳶の耳を想わせる形状。頬に漆の乾燥による時代の割れがある。内面も黒漆塗。鉄地切付小札の垂は薄革で包み込んだ上を黒漆塗としており、縹色の絲で縅している。


鉄地黒漆塗鳶頬

鉄地黒漆塗鳶頬

鉄地黒漆塗鳶頬

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