銘 肥前國住近江大掾藤原忠廣
(大業物)

Katana
Signed. Hizen no kuni ju Omi daijo Fujiwara no TADAHIRO
(O Wazamono)

肥前国 延宝頃

刃長 二尺三寸五分二厘強
反り 七分五厘
元幅 一寸三厘
先幅 七分三厘
重ね 二分三厘
彫刻 表裏 棒樋丸止・細樋

金着二重ハバキ 白鞘入

平成三十年佐賀県登録

特別保存
2,500,000 円

(Item number: 1747)
Hizen province
Around A.D.1673-1681 (Enpo era, During the Edo period, under the rule of the fourth shogun, Tokugawa Ietsuna)

Hacho (Edge length) : 71.27 cm
Sori (Curvature) : Approx. 2.27 cm
Moto-haba (Width at Ha-machi) : Approx. 3.12 cm
Saki-haba (Width at Kissaki) : Approx. 2.21 cm
Kasane (Thickness) : Approx. 0.70 cm
Horimono (Carving) : OmoteUra "Bo-hi" maru-dome and "Hoso-hi"

Gold-foiled double habaki
Shirasaya

Tokubetsu-Hozon
2,500,000 JPY

 肥前忠吉家は、精緻で潤いのある鍛えに端正な直刃、或いは華麗な丁子乱刃を焼いた作風を基本線とし、藩主鍋島侯の依頼で山城国来國俊や大和国手掻包永、美濃国志津三郎兼氏等の古名刀を念頭に鎚を振るい、また時には伊勢村正を範としたと思しき作を手掛けるなど、固定された作風を墨守することなく、日夜、その技術を錬磨していたのである。殊に二代目近江大掾忠廣の技術と感性は幅広く評価を得ており、その遺作が高い水準を保っていることでも知ることができよう。
 この刀は大和手掻包永を範にした作とみられ、身幅広く、常よりも広めの鎬地に棒樋と細樋が掻かれ、反り高く中鋒の張りのある造り込み。地鉄は小板目肌に地景が網状に入り、小粒の沸が均一に付いて輝き、しっとりとした潤い感に満ち、まさしく肥前刀特有の小糠肌。広直刃の刃文は、煌めく沸が密集して刃縁の広い帯状になり、一見して忠廣と判る特色が顕著。刃境には小形の金線と砂流しが掛かり、沸筋が流れて二重刃がかる刃中には小足と葉が無数に入り、より細かな沸の粒子が充満して水色に澄む。帽子は良く沸付き、ふくらに沿って小丸に返る。浅い勝手上がり鑢が掛けられた茎の仕立ては丁寧で、銘字が神妙に刻されている。嫡子陸奥守忠吉の協力で打った作であろう。地刃溌剌たる優刀となっている。(商品番号1747)