霊獣文揃金具茶石目地塗鞘合口脇差拵

”Reiju" (sacred beasts designed) fittings,
Cha ishimeji nuri saya, aikuchi wakizashi koshirae

拵全長 一尺八寸六分
鞘長 一尺四寸
柄長 四寸七分
刃長 約一尺一寸
反り 約一分七厘
茎長 約三寸
元幅 約九分三厘
(刀身はありません)

三十五万円(消費税込)

Whole length 56.3cm
Scabbard length approx. 42.4cm
Hilt length approx. 14.2cm
Ha-cho (Edge length) 33.3cm
Sori (Curvature) approx. 0.52cm
Nakago length approx. 9.1cm
Moto-haba (width at Ha-machi) approx. 2.82cm

This koshirae has no sword.

Price 350,000 JPY

 南北朝時代の小脇差を収めたものであろう、武骨な風情を漂わせながらも、霊獣図の金具で装い、美観にも意を払った操作性に富んだ拵。鞘は茶の石目地塗。同じ色調の縁頭、口金、栗形、鐺は、素銅石目地に鳳凰、龍、玄武、麒麟などの霊獣図を丸文に意匠して高彫金色絵を施した一作。小柄と割笄は、朧銀地高彫金銀赤銅色絵になる雲龍図二所で雰囲気を合わせている。目貫も雲龍図で、容彫に金銀の色絵とし、大振りの親粒部分が見えるよう黒漆の処方に工夫を凝らした鮫皮を着せ、黒漆塗革で両捻巻としている。縁金具の部分をやや太めに仕立て、鐔のように柄を握る手の保護を考慮している点も実用の上から見逃せない。