大磨上無銘 運壽信一

Katana
no sign (O-suriage)
Unju NOBUKAZU


武蔵国‐丹波国 安政頃 約百五十五年前

刃長 二尺三寸六分二厘強
反り 八分五厘強
元幅 一寸一分七厘
先幅 九分七厘半
棟重ね 一分五厘
鎬重ね 二分四厘強

素銅地一重ハバキ 白鞘付

黒石目地塗鞘打刀拵入
拵全長 三尺三寸七分
柄長 八寸六分

平成二十八年東京都登録

保存刀剣鑑定書 (運壽信一)

Musashi-Tanba province
Ansei era (A.D.1854-1859, late Edo period)
About 155 years ago

Hacho (Edge length) 71.6㎝
Sori (Curvature) approx.2.58㎝
Moto-haba (Width at Ha-machi) approx.3.55㎝
Saki-haba(Width at Kissaki) approx.2.95㎝
Kasane (Thickenss) approx. 0.73㎝

Suaka single Habaki / Shirasaya

Kuro ishime-ji nuri saya, uchigatana koshirae
Whole length: approx. 102cm
Hilt length: approx. 26cm

Hozon certificate by NBTHK
(Unju Nobukazu)

 輪反りが高く頗る広い身幅でしかも元先の幅差が殆どなく、鎬地の肉が大胆に削ぎ落されて総体に鎬筋が張り、鋒も大きく延びてふくらがやや枯れた、山浦清麿を連想させる剛毅な造り込みの刀。手持ちはズシリと重く、打ち振るえばいかなる堅物をも断ち切らんばかりの威力を備えている。鎬地に柾目が強く流れ、平地は板目に杢を交えて肌目が起ち、地沸が厚く付いて硬く締まる。華麗な互の目丁子の刃文は、花弁形の刃、尖りごころの刃を交えて広狭高低に変化し、飛焼が掛かり、匂口締まりごころに小沸が付いて明るい刃縁となる。圧巻は、黒く光る金筋。元から先まで細かな砂流しと共に長く射した匂足を遮るように金筋が流れ、特に差裏の刃区上には太く長く躍動して迫力がある。帽子は激しく乱れ込み、金線、砂流しを伴い小丸に返り、鎬地にも飛焼が掛かる。刃中は匂で冷たく澄み、切れ味の良さを感じさせる。豪壮な姿で、刃文も変化に富み、まさに胸躍る一刀。幕政期に、或いは志津として所持されていたものであろうか。今日の鑑定では、姿、手持ちの重さ、刃文構成等からの判断であろう、江戸後期、丹波綾部藩九鬼家に仕えた運壽信一と極められて鑑定書が付されている。小沸出来の丁子はなるほど、師石堂運壽是一のそれに近似している。
 腕に覚えのある武士が所持した作であろう。唐花小透の鉄鐔の掛けられた簡素で武骨な打刀拵が付帯している。

刀 大磨上無銘  運壽信一刀 大磨上無銘  運壽信一刀 大磨上無銘  運壽信一 白鞘

黒石目地塗鞘打刀拵 刀身 刀 大磨上無銘  運壽信一黒石目地塗鞘打刀拵 刀身 刀 大磨上無銘  運壽信一

刀 大磨上無銘  運壽信一 差表切先刀 大磨上無銘  運壽信一 差表中央刀 大磨上無銘  運壽信一 差表ハバキ上

刀 大磨上無銘  運壽信一 差裏切先刀 大磨上無銘  運壽信一 中央刀 大磨上無銘  運壽信一 差裏ハバキ上

花文小透図鐔

花文小透図鐔

角頭

縁 鉄地無文
縁 鉄地無文

這龍図目貫 金無垢地 白鮫皮着薄茶色糸摘巻柄

這龍図目貫 金無垢地 白鮫皮着薄茶色糸摘巻柄


刀 大磨上無銘  運壽信一ハバキ

 

 

信一押形