桜に勝虫蒔絵合口短刀拵

"Sakura ni Kachimushi" makie, aikuchi tanto koshirae


金梨子地塗金銀粉盛上蒔絵

拵全長 一尺四寸一分
鞘長 一尺五分強
柄長 三寸五分強
刃長 九寸六分
反り僅少
元幅 一寸
重ね 二分一厘

保存刀装鑑定書

Kin nashiji nuri, KinGin moriage makie

Whole length 42.7cm
Scabbard length approx. 31.8cm
Hilt length approx. 10.6cm
Edge length approx. 29.1cm
A little curcature
Width at Ha-machi approx. 3.03cm
Nakago length approx. 0.64cm

Hozon certificate by NBTHK (Koshirae)

 咲き乱れる桜花の合間を飛び回る勝虫と蝶を、濃厚な色調と光沢を放つ金梨子地塗の鞘に、色合いを違えた金銀粉の蒔絵と金切金の手法で鮮やかに描き表した作。上級武将の普段差しを模したもので、陰陽様々な色合いの組み合わせからなる桜により春の日差しが巧みに表現されている。縁頭、口金、鐺は銀地に篠鑢を施した簡潔な意匠の金具で、栗形と返角は金泥(きんでい)仕上げ。柄には、目貫金具の代りに金切(きり)金(がね)で蝶が配されている。美しい装飾ながら操作性を追求したものであろうか、頭の外側がわずかに削がれて半月形とされている点が興味深い。 

注…「備州長舩則光」銘のある短刀(銘不可 平成二十五年東京都登録)が付帯しています。

桜に勝虫蒔絵合口短刀拵桜に勝虫蒔絵合口短刀拵