秋草に蟷螂透図鐔
 銘 武州住赤坂忠則

江戸後期 武蔵国江戸

鉄地竪丸形毛彫地透
縦79.6mm 横76.6mm  切羽台厚さ 6.3mm

特製落込桐箱入

特別保存刀装具鑑定書

Details

Tsuba
"Akikusa ni Toro" sukashi
Sig. Bushu ju Akasaka TADANORI

late Edo period
Edo city, Musashi province

made of iron
Length 79.6mm, Width 76.6mm, Thickness 6.3mm

Special Kiri Box

Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK


 赤坂鐔工が得意とした秋草に蟷螂図。独特の草体化によって赤坂の風合いが浮かび上がっている作。風に揺れるのは尾花であろうか、植物の構成線と蟷螂のそれとが一体となって流れるような画面を創出している。小柄笄の櫃穴も、蟷螂の身体と蝶の羽根をデザインに採り入れている。

 鉄色黒々とし、耳には筋鉄骨が全周に亘って鮮明に現れ、素材の迫力も魅力となっている。

 忠則は忠重の弟子。赤坂伝に武州鐔の作風をも採り入れた巧者である。


 

秋草に蟷螂透図鐔 銘 武州住赤坂忠則

秋草に蟷螂透図鐔 銘 武州住赤坂忠則

秋草に蟷螂透図鐔 銘 武州住赤坂忠則