江戸中期 武蔵国江戸
金無垢地高彫裏板金哺

長さ97.2mm
幅15mm
特製落込桐箱入

特別保存刀装具鑑定書

Details

mid Edo period
Edo city, Musashi province

Ji-ita: made of solid gold
Length 97.2mm / Width 15mm
Special Kiri Box

Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK


 後藤宗家十三代延乗光孝の作であることを、同十五代光美が極めた作品。

 古くは修験者の修行場として、江戸時代には江戸人の観光の場として遍く知られた江ノ島が題材。今では砂州の上に道路が敷かれて渡島も簡単だが、かつては龍口寺前の柏尾川畔から舟を用いたようだ。正面の鳥居は江ノ島の象徴。この奥へと石段が続き、今はないが三重塔が山陰に聳えていた。

その印象深い景色を打ち出し強く金無垢地に彫り出している。背景は相模の海原。小柄全体が黄金色に包まれて荘厳な趣があり、観光地としての存在感を越えて龍神伝説の地への想いが示されている。


江ノ島図小柄 銘 延乗作 光美(花押)江ノ島図小柄 銘 延乗作 光美(花押)

 

江ノ島図小柄 銘 延乗作 光美(花押)