牡丹獅子図小柄 
 銘 菊岡沾遊光利(花押)

江戸後期 武蔵国江戸神田
赤銅魚子地金高彫据紋裏板金哺
長さ 97.2mm 幅 14.8mm
特製落込桐箱入

特別保存刀装具鑑定書

価格 七十万円(消費税込)

Details

Kozuka
"Botan-jishi" (Peony and Lions)
Sig. Kikuoka Ten'yu MITSUTOSHI(Kao)

late Edo period
Edo city, Musashi province

inlaid motifs, made of solid gold on the shakudo basement
Length 97.2mm Width 14.8mm
Special Kiri Box

Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK
Price 700,000 JPY


 菊岡光利は柳川家に学んだ光政の子で、佐平次と称す。正確で精巧、さらに緻密な高彫を得意とし、霊獣などを写実味のある図に仕上げている。

 この小柄は、金哺で縁どられた赤銅魚子地に、戯れ合う二疋の獅子を高彫据文した作。赤銅魚子地は粒が小さく揃い、光を受けた様子も叢なく美しい。

主題は すべて金無垢地の打ち出しで量感があり、後藤家の山高く谷深くの表現がそのまま当てはまる立体描写。獅子の表情が豊かで画面から飛び出さんばかりの動きが魅力。質の良い金地は、金錆が生じて豪壮ながらも色合いに落ち着きが感じられる。 


牡丹獅子図小柄 銘 菊岡沽遊光利(花押)牡丹獅子図小柄 銘 菊岡沽遊光利(花押)

 

牡丹獅子図小柄 銘 菊岡沽遊光利(花押)