近江八景図鐔
 銘 細野惣左衛門

江戸前期 山城国京都

赤銅地薄肉彫色絵毛彫
縦82.2mm 横77mm  切羽台厚さ 4.5mm

特製落込桐箱入

特別保存刀装具鑑定書

七十五万円(消費税込)

Details

Tsuba
"Omi hakkei"(Eight viws of Omi)
Sig. HOSONO Sozaemon

early Edo period
Kyoto city, Yamashiro province

made of Shakudo
Length 82.2mm Width 77mm Thickness 4.5mm

Special Kiri Box

Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK

Price 750,000JPY


 細野政守は、朧銀に毛彫を加味した金銀の平象嵌の技法になる京都近郊図を得意として人気が高い。

 この鐔では素材を漆黒の赤銅地とし、金の平象嵌はわずかに三日月のみで、日の沈んだ後の次第に闇に溶け込んでゆく静けさに包まれた時間そのものを表現している。題材は風景図としては余りにも有名な近江八景。遠く連なる山並みは薄肉に彫り出し、近景の家並みもまた薄肉表現。棚引く霞は濃密な点描で、その遠くまで広がる様子を表現。さらに強弱変化に富んだ毛彫と片切彫をこれに加え、暮れ行く琵琶湖畔を描き出している。 


 

近江八景図鐔 銘 細野惣左衛門

近江八景図鐔 銘 細野惣左衛門

近江八景図鐔 銘 細野惣左衛門