日足透櫛歯文図鐔 無銘 平安城象嵌
Tsuba "Hiashi, Kushi-ba" sukashi no sign HEIANJO ZOGAN
室町時代
鉄地真丸形真鍮象嵌地透 縦88mm 横88mm 切羽台厚さ 3mm 上製落込桐箱入
点と線による装飾から次第に風物などが図柄として取られるようになるその平安城象嵌極めの中で、応仁鐔のような簡潔な手法のみを採っているのが本作。
カランと乾いたような響音を呈する鉄地に、細かな櫛形を連続させた線状の真鍮地金を全面に施している。一際古風な印象の強い作である。