波濤図鐔
 銘 園部芳英(花押)

江戸後期 武蔵国江戸御徒町

赤銅地竪丸形高彫点象嵌
縦69.4mm 横63.2mm  切羽台厚さ6.2mm

特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書)

四十万円(消費税込)

Details

Tsuba
"Hatou"
(Wave design)

Sig. Sonobe YOSHIHIDE [Kao]


late Edo period
Okachimachi, Edo city, Musashi province
made of Shakudo
Length 69.4mm Width 63.2mm Thickness 6.2mm
Special Kiri Box
Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK


Price 400,000JPY


 園部芳英は後藤家に学んだ田中芳章の門人芳継の子で文化三年の生まれ。後藤流の赤銅魚子地高彫色絵の技法を得意としたが、さらに発展させた瀟洒な風景図を精密に写実描写した数多くの作品を遺している。

 この鐔は、上質の赤銅地を安定感のある竪丸形に造り込み、全面に激しく波立つ大海原を彫り描いた、迫力のある作。鐔の上方に渦巻くのは竜巻か、自然の脅威を題材に採りながら、高彫による波の彫口が繊細緻密で、波頭の崩れ落ちる様子に躍動感があり、大小異なる大きさの金の点象嵌が活きている。


 

波濤図鐔 銘 園部芳英(花押)

波濤図鐔 銘 園部芳英(花押)