銘 泰龍斎宗寛彫同作
太々裁断切手山田吉年(花押)
文久二年三月吉日 同年十月七日

Katana
Tairyu-sai SOUKAN hori do-saku
Taitai saidan kirite Yamada Yoshitoshi (Kao)
Bunkyu 2 nen 3 gatsu kichijitsu
Do-nen 10 gatsu 7nichi


武蔵国 文久二年 四十四歳作 百五十八年前

刃長 二尺三寸一分三厘
反り 四分二厘強
元幅 一寸六厘
先幅 七分四厘
棟重ね 二分一厘
鎬重ね 二分六厘
彫刻 表 草倶利迦羅 裏 梵字・爪付護摩箸
金着二重ハバキ 白鞘付

黒石目地塗鞘打刀拵入
拵全長 三尺七寸
柄長 八寸四分


平成四年千葉県登録
特別保存刀剣鑑定書

価格 三百八十万円(消費税込)


Tairyu-sai SOUKAN(Born: 1819)
Musashi province
Bunkyu 2 (AD1862), 158 years ago

Hacho (Edge length) 70.1㎝
Sori (Curvature) approx. 1.27㎝
Motohaba (Width at Ha-machi) approx. 3.21㎝
Sakihaba(Width at Kissaki) approx.2.24㎝
Kasane (Thickenss) 0.79㎝
Engraving: "Sou-no-Kurikara" on the right face(Omote), "Bon-ji, Tsume-tsuki Goma-bashi" on the back face (Ura)
Gold foil double Habaki / Shirasaya

Kuro ishime-ji nuri saya, uchigatana koshirae
Whole length: approx. 112.1cm
Hilt length: approx. 25.5cm

Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK
Price 3,800,000JPY

 泰龍斎宗寛は文政二年奥州白河の産。固山宗次に入門して修業、天保七年に師の推挙で古河藩工となる。師に劣らぬ刃味を誇り、また刀身彫にも偉才を発揮した。 この刀は、宗寛の特色が顕著で健全無比。身幅広く重ね厚く、鎬筋が強く起って手持ち重く、刃味と威力が充実した体配。小杢目鍛えの地鉄は地沸が均一に付き、地底に細かな地景が蠢いて活力に満ち、淡く横目映りが立ち、鉄色は澄明。草の倶利迦羅と不動梵字、護摩箸は宗寛の自身彫で、彫際が鋭く立って冴え、刀身の美観も上々。刃文は互の目に丁子、尖りごころの刃を交え、常に比して抑揚変化し、刀身中程には金筋が稲妻状に走る。文久二年十月七日に山田浅右衛門吉年(注)が刃味を確かめた截断銘も貴重。 御簾に葵、琵琶に冠を配した源氏物語図鐔を掛け、牡丹図縁頭、秋草図目貫で装われた打刀拵が付帯している。

注…吉年は六代吉昌の門人後藤五左衛門の子五三郎。六代の養子となり七代目を継ぐ。吉田松陰の潔い最期を見届けたのも実はこの吉年である。因みに「太々」は首の直下で肩周りの堅い部位。

刀 銘 泰龍斎宗寛彫同作 太々裁断切手山田吉年(花押)文久二年三月吉日 同年十月七日刀 銘 泰龍斎宗寛彫同作 太々裁断切手山田吉年(花押)文久二年三月吉日 同年十月七日黒石目地塗鞘打刀拵 刀 銘 泰龍斎宗寛彫同作 太々裁断切手山田吉年(花押)文久二年三月吉日 同年十月七日刀 銘 備前國住長舩祐定作(源兵衛尉) 為津田石見入道一閑作之 南無阿弥陀佛 天文十六年八月吉日  白鞘

刀 銘 泰龍斎宗寛彫同作 太々裁断切手山田吉年(花押)文久二年三月吉日 同年十月七日 差表切先刀 銘 泰龍斎宗寛彫同作 太々裁断切手山田吉年(花押)文久二年三月吉日 同年十月七日 差表中央刀 銘 泰龍斎宗寛彫同作 太々裁断切手山田吉年(花押)文久二年三月吉日 同年十月七日 差表ハバキ上

刀 銘 泰龍斎宗寛彫同作 太々裁断切手山田吉年(花押)文久二年三月吉日 同年十月七日 差裏切先刀 銘 泰龍斎宗寛彫同作 太々裁断切手山田吉年(花押)文久二年三月吉日 同年十月七日 差裏中央刀 銘 備前國住長舩祐定作(源兵衛尉) 為津田石見入道一閑作之 南無阿弥陀佛 天文十六年八月吉日 差裏ハバキ上

 

刀 銘 泰龍斎宗寛彫同作 太々裁断切手山田吉年(花押)文久二年三月吉日 同年十月七日 ハバキ

宗寛押形