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短刀 銘 酒井一貫斎繁政彫同作(花押)
昭和五十九甲子年仲夏吉日



Tanto
Sakai Ikkansai SHIGEMASA hori dosaku (Kao)
Showa 59 Kinoe Ne no toshi Chuka kichijitsu



酒井繁政 埼玉県 五十五歳作 無監査作家
Sakai SHIGEMASA (1905 - 1996)
lived in Saitama prefecture / forged in 1984 / attributed to MUKANSA swordsmith by NBTHK


刃長 九寸八分三厘半 Edge length; 29.8cm
反り 六厘強 Sori (Curvature); approx. 0.19cm
元幅 九分五厘半 Moto-haba(Width at Ha-machi); approx. 2.89cm
棟重ね 一分九厘強
鎬重ね 二分三厘 Kasane (Thickness); approx. 0.7cm
彫刻 表 樋中玉追龍地肉彫 裏 樋中三鈷柄剣地肉彫
Engraving: "Tama-oi Ryu" on the right face (Omote), "Sankotsuka ken" on the back face (Ura)
抱茗荷紋金無垢一重ハバキ 白鞘入
"Daki Myoga" mon engraving single Habaki, made of gold (Kin-muku) / Shirasaya


昭和五十九年埼玉県登録
保存刀剣鑑定書
Hozon certificate by NBTHK

価格 600,000円(消費税込)

 繁政(しげまさ)は酒井寛といい、明治三十八年静岡市音羽町の生まれ。大正から昭和初期にかけて備前伝と刀身彫刻で一躍名を成した笠間一貫斎繁継(注@)の門人で、初め繁正、後に繁政と改銘(注A)、師伝の作刀技術と刀界屈指の彫刻技術を修め、戦後も意欲的に取り組んだ。昭和四十三年には姫路城の古鉄を用いて樋中に火炎不動と倶利迦羅彫を施した埋忠明壽写しの刀や、妙義神社の古鉄を用いて腰元に大黒天彫を入れた虎徹写しの脇差(『新々刀大鑑』所載)等を鍛え、刀界に一際強い光彩を放った。
 この短刀は、身幅広く重ね厚く、中程から先の鎬地の肉を削ぎ、鎬筋屹然と立って鋭利な姿格好。地鉄は小板目に小杢目を交えて緻密に肌起ち、輝く地沸で明るい地中に地景が躍動し、樋中の爪を立てて玉を掴む生気凛凛の龍と三鈷柄剣の彫(注B)が刀身に映えて見事。互の目丁子の刃文は二つ三つと連れて処々に尖りごころの刃を交え、刃縁は沸で明るく、刃境に湯走り、打ちのけかかり、金筋躍動し、太い沸足と葉が入り、刃中にも沸の粒子が充満して眩く輝き、覇気横溢。焼深く残して沸付いた帽子は乱れ込んで掃き掛け小丸に返る。茎は製作時そのままに白銀色に輝き、自身彫を証する「彫同作」の添銘も鮮明。名手笠間繁継から「一貫斎」の名乗りを許された繁政の、心技の充実振りが示された傑作短刀である。

注@…戦前の右翼の大物・頭山満翁の渋谷邸内(現國學院大學の近く)の常盤松刀剣研究所で主任を勤めた。「贈内閣総理大臣廣田弘毅閣下常盤松刀剣研究所 昭和十一年六月吉日鍛錬吉原昭廣彫刻笠間繁継」の銘のある刀(『銀座情報』二八七号)がある。
注A…昭和五十年、鯨岡兵衛代議士の需打ちで八幡大菩薩の神号文字彫刻が施され、茎に「長壽剣」と添銘のある二尺四寸八分の刀は本作と同じ繁政銘である。
注B…樋中の彫は平地に比べて倍の技術を要する(柳村仙壽師の談)。

短刀 銘 酒井一貫斎繁政彫同作(花押) 昭和五十九甲子年仲夏吉日    短刀 銘 酒井一貫斎繁政彫同作(花押) 昭和五十九甲子年仲夏吉日短刀 銘 酒井一貫斎繁政彫同作(花押) 昭和五十九甲子年仲夏吉日 白鞘

 

 

短刀 銘 酒井一貫斎繁政彫同作(花押) 昭和五十九甲子年仲夏吉日 切先表     短刀 銘 酒井一貫斎繁政彫同作(花押) 昭和五十九甲子年仲夏吉日 刀身ハバキ上表


 

短刀 銘 酒井一貫斎繁政彫同作(花押) 昭和五十九甲子年仲夏吉日 刀身裏切先    短刀 銘 酒井一貫斎繁政彫同作(花押) 昭和五十九甲子年仲夏吉日 刀身ハバキ上差裏

 

 

 

  短刀 銘 酒井一貫斎繁政彫同作(花押) 昭和五十九甲子年仲夏吉日 ハバキ

 

 

繁政押形
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