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銀杏図大小鐔 銘 尾府住則亮寫 江戸時代後期 尾張国名古屋門前町 鉄地変り形薄肉彫 大 縦 75.8mm 横 70.4㎜ 切羽台厚さ 3.7㎜ 小 縦 70.2mm 横 65㎜ 切羽台厚さ 3.5㎜ 上製大小落込桐箱入 保存刀装具鑑定書 二〇万円(消費税込)
Daisho Tsuba "Icho" Siganature: Bifu ju NORISUKE utsusu late Edo period / Nagoya city, Owari province made of iron Size(Large) ; 75.8mm×70.4mm×3.7mm (Small) ; 70.2mm×65mm×3.5mm Special Daisho Kiri Box Hozon certificate by NBTHK 200,000JPY
初代則亮は治平と称し天明二年の生まれ。俳諧を嗜むと伝え、その感性は金工にも活かされたのであろう。鉄地を能くし、作品に「写」の文字が刻されているように信家や金家、柳生などの古作を手本に、時には本歌に迫る鐔を製作した。銀杏を全面に意匠しこの鐔は、薄肉彫の特質を活かした造り込み。葉脈の揃った筋が繊細で緻密、尾張鐔にあるような武骨さがなく、しかも重なった葉が巴状に動いているかのように構成も巧みである。一方で地鉄に強みがあり、その精緻な肌合いも魅力。
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