秋草唐草文図鐔 無銘 美濃 江戸時代初期 赤銅魚子地丸形高彫色絵桶底耳 縦 76.5mm 横 76.7㎜ 切羽台厚さ 4.5㎜ 上製落込桐箱入 特別保存刀装具鑑定書(江戸初期)
Tsuba "Akikusa, Karakusa" no sign: MINO early Edo period made of Shakudo Size; 76.5mm×76.7mm×4.5mm Special Kiri Box Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK (early Edo period)
耳を桶底式に高く仕立て、彫口深く地底に細やかな魚子を打ち、図柄はくっきりと肉高く表現した、美濃彫の特徴顕著な鐔。古美濃の時代から、洗練味を帯びて瀟洒な文様表現へと移り変わる頃の特徴が示されている。地金は質の良い赤銅地。わずかに横長の構造も時代の上がる要素。濃密に彫り込んだ秋草は葉にのみ金を施すことによって美観が高まる。興味深いのは裏面の意匠。創造性に優れた唐草文を美濃の彫口で表現している。
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