雨龍図小柄 銘 紋即乗 光孝(花押) 桃山時代 山城国京都 赤銅魚子地高彫 裏板金哺 長さ 97.5mm 幅 14.7㎜ 特製落込桐箱入 保存刀装具鑑定書
Kozuka "Ama-ryo" signature: mon SOKUJO Mitsutaka (Kao) Momoyama period / Kyoto city, Yamashiro province made of Shakudo Size; 97.5mm×14.7mm Special Kiri Box Hozon certificate by NBTHK
姿形の優れた雨龍図を、色合い黒く重厚感のある赤銅地のみで高彫表現した傑作。後藤宗家八代即乗の作であることを、同十三代光孝が極めている。色絵を用いぬ描法は、言わば黒から光を反射している明へのグラデーションのみの表現となるため、構成線が一層重要になろう。流れるように構成された身体の表面には鱗がなく、毛彫による筋や鬣によって胴体の丸みが鮮明となり、宙を掻く手足や顔もふっくらとしているが力強い。鮮やかな色と光沢を持つ哺金による額縁効果も後藤の魅力。
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