金工作品の図柄を描く数多い素材の中でも、珊瑚・翡翠・七宝・青貝等は金属とは趣を異にする華やかさがある。青貝や鮑等の貝殻を用いて、その虹色の鮮やかさを鞘等の工芸品に再現する技法は螺鈿と呼ばれるが、刀装小道具にこの手法を用いた例は極めて少なく、技術的にも表現力においても難かしい素材であることが判る。村上如竹及び一門の作品にこの例をみる。
索引【あ】 分類[刀装具] 登録日-2002/06/17 15:31