薩摩刀によく見られる刃文で、沸のさかんな刃中に金筋や砂流しが連続的あるいは断続的に現われ、その形状が芋の蔓を思わせるところからこう呼ばれる。鑑定歌に次のような歌がある。「先張りて先反り深き薩摩物芋の蔓とも見ゆる金筋」この豪壮な刃文を持つ刀を、薩摩武士が好んで用いたものであろうことは大いに想像がつく。
索引【い】 分類[刀剣] 登録日-2002/06/17 23:18