この刀装の基本様式は鎌倉時代に始まり、鞘の上部を柄糸と同じ糸で渡り巻にしたもので、桃山時代以降は主として大名の儀式に用いられた。赤銅地の金具に定紋を入れ、金梨子地塗の鞘にも同じ紋を蒔絵したこの様式は、刀装の中でも最も華美で格調が高く、武家の権力の象徴とも見られたもので武家太刀拵とも呼ばれている。
索引【い】 分類[刀装] 登録日-2002/06/17 18:25