江戸時代中期以降、主に武州伊藤派の鐔工によって試みられた図柄の表現方法。極めて小さな穴を鐔の表面に穿ち、針のように細い鉄鋸を通し、図形にそって切り進め、図柄を陰の透しにする手法で、その模様が糸のように細いところからこの名称がつけられた。一般には他の彫刻や象嵌が併用されることにより表現効果の増大と表現域の拡大がはかられている。
索引【い】 分類[刀装具] 登録日-2002/06/17 18:22