No.31 一枚帽子(いちまいぼうし) |
切先部分の焼刃の名称。切先全体(横手筋付近まで)が焼刃になっているものをいう。切先の焼刃を帽子(鋩子)と称し、刀匠の技量、特徴が顕著に現われるところで、鑑定上最も大切な部分である。切先の焼刃は古刀期では乱れが、新刀期では直刃調が多い。特に一枚帽子は実戦の多い古刀期に多くみられる。最も損傷しやすい切先の焼刃を深くすることにより、研ぎ直しを可能にするという実用への配慮から考え出されたものであろう。 索引【い】 分類[刀剣] 登録日-2002/06/17 17:41 |