太刀拵などの装飾として用いられた金蒔絵の一種で、平安から鎌倉期の飾剣(かざだち)に例を多く見るが、その手法は近代まで続いている。金粉や金泥を、装具の表面に緻密に時いたり塗り固め、その後研ぎ出したものを指し、沃懸地に螺鈿を加えた沃懸地螺鈿、また金属の薄片を併せ用いた沃懸地平文など、華美あふれる技法で装剣具を引き立たせた作もある。
索引【い】 分類[その他] 登録日-2002/06/17 15:47