備前国長光の地肌を形容する言葉。板目肌が良く詰んで地沸が付き、その様子が有の実(梨の実のことで、無しに音が通ずるのを忌み、このように呼ぶ)を切った面のように潤った状態であるところからの呼称。肥前刀等では梨子地肌あるいは小糠肌と称するが、長光の地肌を形容する場合にのみこのように表現された。室町末期の三好下野入道の口伝。
索引【あ】 分類[刀剣] 登録日-2002/06/17 15:44