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短刀
銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日

皇子殿下御生誕記念

Tanto
Gassan Sadakatsu kinsaku (Kao) Showa 4 nen 10 gatsu kichijitsu
Oji denka goseitan kinen



大阪府 昭和四年 八十九年前

刃長 七寸五分
元幅 七分六厘半
重ね 二分一厘半

金着一重ハバキ 白鞘付

黒蝋色塗鞘合口短刀拵入
拵全長 一尺三寸四分
柄長 三寸三分

平成七年和歌山県登録
保存刀剣鑑定書

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Sold out

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Osaka prefecture / Showa 4 (1929A.D.) / 89 years ago

Hacho (Edge length); 22.7cm
Moto-haba (Width at Ha-machi); approx. 2.32cm
Kasane (Thickness); approx. 0.65cm
Gold foil single Habaki, Shirasaya
Calligraphy on the Kiri Box written by the auther


Kuro ro-iro nuri saya, aikuchi tanto koshirae
Whole length; approx. 40.6cm
Hilt length; approx. 10cm


Hozon certificate by NBTHK

 幕末明治期を代表する名工月山貞一の嫡子貞勝は、自身もまた昭和前期を代表する名工であり、人間国宝に指定された二代目貞一の父である。父と共に廃刀令後の刀界にあってもなお作刀に励み、帝室技芸員を拝命して皇室の御用を勤め、また戦時中は高級武官の軍刀をも製作している。
この短刀は、昭和天皇の第三皇女和子内親王の御誕生(昭和四年九月三十日)に際し、旧宮内省より御守刀の製作を命じられた貞勝が、その陰打ちとして精鍛した一振りで、さすがに姿形が洗練されて一分の隙もなく、鍛えは緻密な小板目肌。地沸が清く沸いて小形の地景が縦横に肌目を縫い、刃文はおおどかな湾れ刃。刃縁に清新な小沸、匂が均一に付き、刃中は匂を敷いて明るく、刃縁に太い金筋、細かな砂流しが無数に走って帽子は端正に中丸に返り、作柄は上品さの中にも力強さを秘めた貞勝短刀中の傑作。箱書に「以相州鎌倉正宗伝秘術月山貞勝謹作」と認められており、相州伝の鍛法による精鍛作であることが証されている。
深く落着きのある黒漆の蝋色塗に、銀磨地の揃金具を備えとし、黒出鮫柄に鮮やかな金無垢地の六ツ葵紋目貫が浮かび上がるように装着した、綺麗な拵が付されている。

注…皇室の御守短刀の他、山本祐二海軍少将が大正十二年に海軍兵学校を次席で卒業した際の恩賜の剣(『銀座情報』三七一号掲載)などで知られているように、高級武官が佩用した指揮刀や恩賜の短刀の遺例も多い。

短刀 銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日 皇子殿下御生誕記念短刀 銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日 皇子殿下御生誕記念黒蝋色塗鞘合口短刀拵 刀身 短刀 銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日 皇子殿下御生誕記念黒蝋色塗鞘合口短刀拵 刀身 短刀 銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日 皇子殿下御生誕記念短刀 銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日 皇子殿下御生誕記念 白鞘


   

短刀 銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日 皇子殿下御生誕記念 切先表短刀 銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日 皇子殿下御生誕記念 刀身中央表

短刀 銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日 皇子殿下御生誕記念 切先裏短刀 銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日 皇子殿下御生誕記念 刀身中央裏





短刀 銘 月山貞勝謹作(花押) 昭和四年十月吉日 皇子殿下御生誕記念 ハバキ

貞勝 押形
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