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片切刃造脇差 銘 水寒子貞秀〔刻印〕 文化十三年二月日

武蔵国 文化 二百年前 刃長 一尺三寸四分(四〇・六糎) 反り 二分二厘 元幅 九分五厘半 重ね 一分八厘
白鞘入 彫刻 表 梵字・蓮華・鍬形・爪付素剣陰刻 裏 二筋樋掻流し 金着二重ハバキ
昭和四十八年秋田県登録

特別保存刀剣鑑定書
価額850,000 円(消費税込)

 水寒子貞秀は二代目水心子正秀の初銘。父初代正秀は、相州伝の作風を追求した古作写しだけでなく大坂新刀期の沸深い大互の目乱刃も焼いていたが、晩年は復古刀論を展開して鎌倉時代の備前物の再現を突き詰め、多くの門人に技術を開陳、それによって正秀は新々刀期の師たる位置付けとされている。この教えを受けた二代目には小模様の備前伝互の目丁子出来が多く遺されているが、沸を強く意識した相州伝互の目乱刃にも迫力ある景色を堪能できる作がある。
この脇差が南北朝時代の相州物を念頭に、刃の抜けを考慮して製作された片切刃の造り込み。刀身中程を大きく超える素剣に梵字類も相州彫を意図したもので、異風の造り込みに映えている。地鉄は強い板目鍛えで地沸が絡み、躍動感に満ちている。刃文は焼頭が不定形に乱れる互の目で、地中には沸が湯走りとなって広がり、刃境にはほつれ、金線を伴う沸筋、刃先に向かって長く入る足を切るように砂流しが掛かり、それらが層状の働きを成して壮観。これが帽子にまで連なり、先は火炎風に乱れて返り、棟焼に連続する。


 

片切刃造脇差 銘 水寒子貞秀〔刻印〕 文化十三年二月日片切刃造脇差 銘 水寒子貞秀〔刻印〕 文化十三年二月日

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