輪文透霰象嵌鍔(鐔)
無銘 応仁

室町時代中期

鉄槌目地丸形小透真鍮象嵌
縦:82.7mm 横:82mm
切羽台厚さ:2.6mm
耳際厚さ:2.5mm
上製桐箱入

保存刀装具鑑定書
ご成約を賜りました

 素朴で、だからこそ力強い。円や点は最も原始的な装飾であり、魔除けや祈りである。深い錆色の鍛えの良い地鉄はほぼ真丸形。幅約1.4cmの土手耳には真鍮点象嵌が施され、そこに向かう地は茎穴周辺が最も厚く、土手耳に向かって叩き締めて薄く仕立てている。手の込んだ仕事である。象嵌の抜けはあるが、それをも含めて長い時の流れに晒されても褪せることなく残る実用の時代の美を楽しみたい。
輪文透霰象嵌鍔(鐔) 無銘 応仁

輪文透霰象嵌鍔(鐔) 無銘 応仁

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