野路の玉川図鍔(鐔)
銘 高瀬栄壽花押

江戸時代中期 武蔵国江戸住

朧銀磨地高彫象嵌色絵片切彫
縦:73.8mm 横:69.8mm
切羽台厚さ:5mm
耳際厚さ:4.3mm
特製桐箱入

特別保存刀装具鑑定書
価格450,000円(消費税込)

 水戸金工初代赤城軒元孚の門人と伝えられる高瀬栄壽は高彫の名手。耳に向かって僅かに肉を落とした朧銀磨地は張りつめた透明感を湛え、水の表面張力を思わせる。勢いのある片切彫りによる川の流れの中には細い三日月。岸には風に揺れる萩が密生している。細密な高彫象嵌に色調を変えた金銀色絵を施した萩は、黒化した銀色絵に反射する光が見る角度によって異なる色彩を放つ。野路の玉川は滋賀県草津市野路町にあった小川で歌枕として有名な萩の名所。
明日も来む野路の玉川萩こえて色なる波に月宿りけり
『千載和歌集』源俊頼
野路の玉川図鍔(鐔) 銘 高瀬栄壽花押

野路の玉川図鍔(鐔) 銘 高瀬栄壽花押

野路の玉川図鍔(鐔) 銘 高瀬栄壽花押

の玉川図鍔(鐔) 銘 高瀬栄壽花押

の玉川図鍔(鐔) 銘 高瀬栄壽花押

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